このようなグラフで説明できるセルサイドはいるの?
『毎月5万円を10年間、5%で複利運用したら、投資累計額がこ~んなにふえます』
このセールストークとともに表されるグラフは、上の青のライン※です。
※10年でも20年でも30年でもセールストーク・青のラインは同じですので、分かりやすく10年にしています。
600万円(10年間の投資累計額)が800万円弱になるという感じです。
何度も言っていますが、この青のラインは 固定金利 です。
積立投資でこのようなシミュレーションを使うのは 素人 と言われても仕方ありません。
積立投資であれば、同じ5%であっても600万円が1,300万円ほどになる可能性も400万円ほどになる可能性もあります。
なぜなら、積立”投資”ですから。
そうです、リスク(標準偏差)があるからです。
上の図は、リスクを20%においてシミュレーションした場合に起こりうる可能性のほんの3つに過ぎません。
そのような話をしているセルサイドはいるのでしょうか?
長期積立投資の話は
長期積立投資の話は、実際のところ、いまだ再現性がなく、現実の個々の生活とメンタルを考慮出来ておらず、セルサイドの
上がっても買ってほしい
下げても買ってほしい
つまり
いつ何時でも機械的に買い続けてほしい
という信託報酬(+販売手数料)目的のセールストークだと理解しておくと分かりやすいと思います。
手数料を得ることは否定されるべきでも否定するものでもありません。
「そんなことはない!長期投資は成功するんだ!!」
と反論するセルサイドもいると思います。
そのような方は、弊社が行っているような確率シミュレーションぐらい行っているでしょうか?
固定金利での複利シミュレーションや
「過去こうだったからこれからもこうなる」というのであれば、法令と照らして問題はないのか確認されたほうがいいと思います。