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本調査では「金融資産」について、『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く』と調査票に表記している。(「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2020年)」) 

二人以上世帯の金融資産保有額から日本を見る

※回答世帯(世帯主)の属性について 単位:%

金融広報中央委員会(事務局:日本銀行情報サービス局内)の知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2020年)」を見てみました。
まず、(上図データにはない)金融資産(日常的に出し入れ・引き落としに備えている部分を加えたもの)を全く保有していない世帯が1.5%となっていました。
このデータを見るといつも思うのですが、「平均値」と「中央値」との差が大きすぎるというところです。
 平均値・・・1,436万円
 中央値・・・650万円
単純に格差が拡大しているということです。

※今回の調査についての留意事項
2020 年調査は、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえて、次の 2 点の対応。
① 調査時期:例年は 6~7 月であるが、今回は 8~9 月。
② 「二人以上世帯」の調査方法:従来の「訪問調査」を取り止め、「郵送調査」のみ。
―― 回収率は 25.7%と前回(40.3%)比大幅に低下。これに伴い、回答世帯の属性に一定の変化がみられ、その分調査結果にバイアスが生じている点には注意が必要。
実際の調査回収数は、2,052。