ブラックマンデーはW底をつくった(上図)
2024年8月5日の株価下落は、有名なブラックマンデーを超える史上最大の下落幅になりました。
8月1日(木)2日(金)5日(月)の3営業日累計で、7,643円ほどの下落幅でした。
いったいどれだけの日本株(個別・投信)へ投資をしている個人の金融資産がなくなってしまったのか。
含み損、実現損、追証あわせて。
上図はブラックマンデー時期の現在の日経平均株価チャートです。
下図は日経平均株価の直近一ヶ月の日足です。
史上最大の下げ(今回)とそれまで史上最大の下げ(ブラックマンデー)だったときの株価の動きを比較していくことも大切だと思います。
(出所)マネックス証券
海外投資家の売りが続いている
投資主体別動向をみると、海外投資家が3週連続で売り越してきています。
【海外投資家の売買動向:現物先物合計】
7278億円(7月第5週)
1兆3355億円(7月第4週)
5972億円(7月第3週)
これに果敢に挑んでいるのは個人投資家です。
今週の史上最大の上げを演出したのは、GPIFだと思われます。
来週、その事実が分かるでしょう。
GPIFの年金資産運用は褒められるものですが、実際に資産を売却することができるのか?という問題がありますね。
これまでは巨額な年金資産を使って「買う」という行為によって株価を上昇させてきた結果があります(それがあるので、投資をしている層はGPIFの株式運用を絶賛しています)が、リバランス売りをするだけで下落の要因になってもいます。その売却資金を個人投資家が買っているという図式もあります。
つくづく思いますが、増加したGPIFの年金資産を現役世代の社会保険料を大きく抑えるために”今”使ってほしいです。
(出所)ch225
それにしても日本の株式市場は、海外投資家勢や機関にいいようにやられすぎです。
個別株については賭博場のようなものです。
日経はおもちゃみたいな動きが多いです。
相場操縦疑義。アルゴ、異常な空売り、見せ板、空売り屋がだす下げるための悪質なレポートなど、取り締まるべきところを取り締まらない放置状態。
金融教育とかいう前に、もう少しまともな市場形成に尽力してほしいものです。
東証と金融庁は。