日銀ETF購入2%ルールならどの程度減るのか
BS日経モーニングプラスFT(6月29日放送)で「日銀ETF購入 2%ルールならどの程度減る」というテーマをやっていました。
午前中にTOPIXが2%を超える下げの場合、午後に日銀がETF購入をするという方針になっているのではないかと言われています。
2021年1月までは「0.5%」ルールでやっていたと思われ、3月の政策変更で「2%」ルールになったのではないかということです。
この2%ルールで過去を振り返ってみると、上表のように「午前にTOPIXが2%超の下げ」になる日はほとんどないということになり、もう買ってこないのではないかという見方ができます。
実際のところ、過去2%ルールのときだけ買っていたとしたら
(画像出所)日経モーニングプラスFTより
いかがでしょうか。
ほとんど買っていないということがわかります。
ここでも日本株の上昇は日銀の恩恵が多分にあったということが確認できるでしょう。
普通に考えて、これらの買いが過去8年間(2013年~2020年)あった相場と今後ないかもしれない相場、どのような状況になるか想像できるのではないでしょうか。
高い下駄をはかせてもらったことが”常”のような感覚になってしまっていると痛い目に合うことになります。
参照点(リファレンス・ポイント)が移動してしまっていますから。
日銀は国民に向けてきちんと説明をするべきです
ここまで異常なことをし続けてきた日銀。
この間、投資初心者も大量にマーケットに参加しています。
彼らを嵌め込まずに、きちんと正確なメッセージ、ETF購入を大きく減らすのであれば、きちんとメッセージを発信するべきです。
物価上昇目標を全く果たせず、とんでもない汚点を残しているのですからせめてその程度はするべきです。
選挙で選ばれた人たちではないのですから。