ウェルビーイングとは
(出典)内閣府「経済・財政⼀体改⾰推進委員会 第3回 Well-being特別セッション:ウェルビーイングが循環する学校・家庭・地域連携」
ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保証され、身体的、精神的、社会的にすべてが良好な状態にあることとされています。
大切なところは、客観的ではなく、主観的に自分がどう感じているかというところです。
国や地域の豊かさを測るものとして、これまではGDP(国内総生産)で豊かさを測られてきましたが、Well-being(心の豊かさ)が注目されています。
GDW(国内総充実)・・・Gross Domestic Well-being
その測定方法としては、現在はまだ国際的にコンセンサスを得た算出方法はありませんが、日本では国際標準とされる「キャントリルの梯子(階梯)*」で2026年6月に公表されているもので見ていきます。(ウェルビーイング学会)
キャントリルの梯子は、下図の梯子をメタファーとしてイメージいただき、一番下が1で一番上が10という数字がついており、10があなたにとって最も理想的な生活で、1が最悪とし、主観的ウェルビーイングの測定として次の「シンプルな2問」 を組み合わせて行うのがいまの国際標準となっています。「Q1:あなたはいまどの段に立っていますか?」「Q2:あなたは5年後、どの段に立っていると思いますか?」という問いに対して
*ウェルビーイング実感が高い・・・Q1が7点以上、かつQ2が8点以上
*ウェルビーイング実感が低い・・・Q1が4点以下、かつQ2が4点以下
つまり“今の生活にある程度満足し、かつ将来の生活に対して明るい見通しを持っている“を人たちの割合を測定。
2026年1月~3月期における調査(日本在住の施設に入居していない15歳以上、RDD方式による電話調査)によると、ウェルビーイング実感が高い人たちの割合は日本全体で30%とのことです。
詳細資料はこちら
詳細資料(2025年10月~12月)はこちら
*梯子の段は「0から10」の11段階となっていますが、図をわかりやすくするために「1~10」としました
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ファイナンシャルウェルビーイング
日本の幸福度
「いまの生活の自己評価(直近3年間の移動平均)」だけを用いて毎年算出されています。
このようにして測定される幸福度/ウェルビーイングですが、2006年-2024年にかけて、日本のランキングがどのような推移を辿ってきたか、図1に推移を示しました。
するとグラフから明らかなように、日本の健康寿命は長年一貫して世界トップクラスを誇るのに対し、現在および5年後の幸福度/ウェルビーイングは、全体として国際ランキングは下降傾向にあります。
いずれにせよ、図1の状況は言い換えると、「日本という国ではその長い人生が、日々あまり充実を感じられておらず、また将来に対しても希望を持てていない」という非常に残念な状況が浮かび上がります。だからこそ、いま日本では産官政学民をあげて、ウェルビーイングに対する取り組みが始まっているわけです。
(出典)日本ウェルビーイング学会「日本版ワールドハピネスレポート2026」
世界で最も進んだ経済諸国(G7)において、幸福度/ウェルビーイングの重要な要因として、世界幸福度報告書が想定する以下の6大要因があると説明されています。
①人生の自由度: 自分の人生を自分で選択できているか(自己決定)
②社会的な支え: 困った時に助けてくれる人がいるか
③一人あたりGDP: 経済的な豊かさ
④寛容さ: 他者への思いやりや寄付の精神があるか
⑤腐敗の少なさ: ビジネスや政治において不正が少ないと感じるか
⑥健康寿命: 心身ともに健康でいられる期間あなたは現在の「我が家の家計」に満足していますか?
さらに、2006年−2025年のG7諸国における幸福度/ウェルビーイングの変動は、下図が主な要因だと考えられています。
(出所)日本ウェルビーイング学会「日本版ワールドハピネスレポート2026」より作成
(出典)日本ウェルビーイング学会「日本版ワールドハピネスレポート2026」
上図2が示しているのは、日本の「一人あたりGDP」と「幸福度/ウェルビーイング」(2006年~2025年の推移)が主な社会的出来事と相関性があるかどうかをみたものです。
図から推定することは経済的豊かさと幸福度/ウェルビーイングが強く相関していないようです。
豊かさは重要な要因ですが、上記にある6大要因から検討していくことが重要になります。
そのうえで、ファイナンシャル・ウェルビーイングという考え方です。
ファイナンシャル・ウェルビーイングとは
世帯収入に対する主観的満足度であり、経済的な安心感を持ち、現在から将来にかけて人生を楽しむための選択ができる状態
となります。
2025年にウェルビーイング学会ファイナンシャル・ウェルビーイング分科会が全国調査(11,022人)を実施した日本版ファイナンシャル・ウェルビーイング度(下図の点数化)によると、ファイナンシャル・ウェルビーイング度が高い人ほど生活満足度も高かったとのことです。
ファイナンシャル・ウェルビーイングは、学問(経済理論など)ではなく、私たちが日々の暮らしをしていくにあたり安心感と幸福感を支える考え方です。
(出所)第一ライフ資産運用経済研究所「国民のファイナンシャル・ウェルビーイング向上に向けて」より作成
金融機関、ほとんどの金融マンはあなたの味方ではない
残念ながら、いまの行政含む金融業界(銀行、証券会社、保険会社)が「投資!」「投資!」「お金!」「お金!」といって投資をすすめている姿勢はファイナンシャル・ウェルビーイングとは言えず、そのような概念もない人たちがセルサイドに多いのが実情です。
本当に数字(特に新規の契約)・金融・株主至上主義になってしまっています。
顧客本位の業務運営?本音と建前は全くちがうというのは現場にいるとよくわかります。
金融機関で働いている特にキャリア浅の営業マンの口車には乗せられないようにしましょう。
多くは知ったかぶりの話が多すぎるし、上から言われていることが正しいと思っている、所謂洗脳をされている者が増加していると感じます。
もちろん偏見ではありますが、経験上、金融機関がWebサイト上で掲げている金科玉条の理念とそこで働いている多くの人たちの行動は乖離しています。
お客様・取引先を泣かせてでも我が社に利益を!我が社の株価を!
って感じです。
企業のサラリーマンはストレスのかかる仕事の仕方ばかりしています。
ウェルビーイングなんて程遠いのではないかと心配しています。
繰り返しますが、ファイナンシャル・ウェルビーイングとは
経済的な安心感を持ち、現在から将来にかけて人生を楽しむための選択ができる状態
のことです。
私たちそれぞれがライフプラン表・キャッシュフロー表という設計図を作成し、お金(という数字)をふやすことではなく、お金は自分の人生が満足を得る選択していくためのツールとしていくことが重要です。
それがウェルビーイング向上に繋がっていきます。
ネットにあるお金持ちや「億り人」(金額のゲーム)を投資で目指すのではなく、心穏やかに自分のやりたい生き方を選べている状態を目指していきましょう。
自分にとってのWell-beingを
人それぞれウェルビーイング(=良好な状態)は違います。ウェルビーイングは客観的なものではないからです。
ファイナンシャル・ウェルビーイングは、お金を稼いでいるということではなく、経済的な安心感を持って幸せや満足感について、自分がどう実感しているか。
私たち一人一人が少しずつ考え方をウェルビーイングを意識していくように行動し、そのような社会をどうつくっていくかですね。


