いまの政府(金融庁)は、国民ほぼ全員にと言っていいほど金融商品への投資をすすめています。
その姿勢は積極的にと解釈できます。(営業会社になっていますw)
いまの日本の経済環境下において、金融商品へ投資をするということはその分消費行動が行われないことになります。
それについて、金融商品への投資でリターンがあれば、そのリターンが消費につながると思っているのかもしれませんが、実際のところ「株や投信の利益はまた株や投信へ」といった形になると思います。
その一端として「複利効果」という言葉が魔法のよう使われています。これを強調することで、リターン分が消費につながりにくい状況になっています。
また、人の性質として、少しずつでも成功体験を積み上げていきたいというものがあると思いますし、金融資産を減らしたくないというものもあります。
これらにより、なかなか消費に繋がっていきかないことが考えられます。
投資と消費のアンバランス要因として、将来のキャッシュフロー(収支予測)を考えていない、定期的にキャッシュフロー表を作成していないというものがあると思います。
それをしてれば、これからの自分の生活の中である程度「使えるお金」「使うことができるお金」が判断できていくからです。
投資をしている人としていない人との格差は広がるのか
自分の仕事で得る収入よりも投資が一番だと考える人たちが増えていっています。
その根拠のひとつとして、トマ・ピケティの有名な【r>g】という不等式があります。(21世紀の資本)
・「r」(土地・住宅、金融資産など)はお金にお金を稼がせるスピード
・「g」(私たちが働くことで得られる豊かさの伸び)は人が働いてお金を稼ぐスピード
を表し、格差拡大社会を投げかけています。
これは確かにそうだという面は否定できないところはあります。
しかし、それは投資している金額によるというものです。
普通の社会人が投資をしている金額ではないということです。
余裕資金が1億円~何千万円とあり、それを投資しているという人であれば、というものです。
残念ながら、最初から資産(富)を持っている人が有利な世界です。
ピケティは、これを「資本主義の矛盾」と言い、構造的欠陥と指摘しました。
つまり、親から相続した人の方が豊かさを享受できるというものです。
いまの日本は世界でも特に「g」(経済成長率)が極めて低いです。
最初から諦めて投資をするなという話ではありません。
無理せず種銭(元手)を作っていくことです。
それをしながら、同僚や取引先と比較しても圧倒的な仕事力をつけていくことに力を注いでいくことです。(報われるとは言えませんが…)
投資をすることは正義なのか
「投資をすることは正義」という言葉自体は使い方が間違っています。
ここでいう「正義」というのは、誰彼構わず「投資をする」ということが正義ということではないと言っているにすぎません。
上記の「r>g」でいくと、大切なのは元手の大きさです。
投資というのは、
「まとまった資金ばかりではなく積立投資のことを言うのだ」
という人が多いと思います。
1万円の積立投資をしていくのであれば、2万円の貯蓄でもいい
というのが私の考えです。
拠出するその1万円の差は、自分で家計運用(運営、コントロール)して生み出されたものです。
つまり、すでに運用しているのです。
元手をしっかりと準備していくことで、堂々と投資をしていくことができます。
「まとまった資金を一度に投資をしたら失敗する可能性がある」
というお決まりトークがあります。
それらは、セルサイドが自分たちが責められないために多用しているセールストークです。
「投資は自己責任」(セルサイドの魔法の言葉)とかもそうです。
そして、皆さんが想像している投資信託や株式への投資だけが投資ではありません。
もちろん他にもあります。
選択肢は元手のある人にしかきません。
ネット(YouTube等)で情報発信している人たちは、誰かが発信した情報を焼き増しで受け売り発信しているので、横並びの日本人が完成されます。
自分がしている仕事の業界で、社会で通用する人に
まずするべきは、自分が働いている業界で、自分が生きている社会で通用する人間になることです。
例えば、私がいる業界で例をあげると
●積立投資の話があるが、リスク(標準偏差)があると言っているが、リターンとリスクからその確率を計算してみて、と言っても何を言われているのか理解できないセールスマンたち
●生命保険を売っているセールスマンがインフレを煽っているが、それじゃあ自分たちが販売している定期保険や医療保険、がん保険はインフレに対応しているのか、と言っても回答できない人たち
など
大きなビルで働けていることにステータスを感じているだけの大企業病を患っている人たちが増殖しているのがいまの日本経済にある問題のひとつでしょう。
欲と詐欺、詐欺まがいには気をつけて!
投資ブームに乗りたい、乗り遅れたくないという気持ちや自分自身の欲をつかれることにより最悪の決断をしないようにしましょう。
最も気をつけるべきは
詐欺や詐欺まがいの話
です。
他人からお金を奪うために、うまい話が溢れています。
世の中の営業パーソンやお金を出させる話をしてくる人たちの半数以上は自分を騙すための仕事をしていると思って生活をしているぐらいでちょうどよいと思います。


