私たち人間は、どの時代であっても将来不安を持って生きています。
主にお金と健康ですね。
そこに着目してビジネス(悪徳商法含む)を仕掛けると簡単に収益を上げられる構造になっています。
私が関係している金融業界は、不安を売る(煽る)ビジネスモデルになっています。
老後不安からはじまり住宅、保険、資金繰り等様々です。
発信者は企業(事業者)です。
企業(事業者)は儲けるために情報発信します。
身近なところでは、駅周辺で開催されている小規模なセミナーです。
開催しているのは、大小それぞれありますが企業(事業者)ですよね。
目的は「不安を売る」です。
私が関係する分野では投資をすすめるためのマネーセミナーがそれにあたります。
マネーセミナーの欠陥は、それぞれのお客様のライフプラン・シミュレーションを実施しないところです。
とにかく「投資!」「投資をしないと乗り遅れますよ」「預金だけではインフレに負けますよ」のオンパレードです。
2025年11月現在、物価高が大きなテーマになっていますが、投資をすすめられた方々、投資をすすめた人たちの提案で現在の物価高に対応できていますか?
異口同音「長期投資が~」ってなっていませんか?
何年か前までは、「公的年金の不安を煽ってはいけない」と言われたものですが、いまはどうでしょう?
逆に「公的年金の不安を煽り、民間業者が扱う金融商品へ投資をさせることが正義」となっています。
一方で、保険商品については「公的保険(年金・健康保険・介護保険)」をベースにしろと言っています。
筋が違う(悪い)んですよね。
行政も企業も。
自分の価値観を確認しましょう
趣味などで考えるとよくわかりますが、
「なぜ、そんなものにそんなにお金だせるの?」
「なぜ、そんなものに時間使えるの?」
これって、自分自身に問いかけてみると「あるある」ではないでしょうか?
それが価値観というものです。
それが金融不安を煽る業者の前では遠慮?制御?してしまい、価値観という自分の軸をブレさせてしまっていないでしょうか。
価値観の確認に役立つのがライフプランを考え、ライフプラン表・キャッシュフロー表を作成していくことです。
いまの金融事業者で、これをすすめる人はほとんどいないでしょう。
言葉では言いますが、実際にシミュレーションをしていく人はなかなかいません。
不安の対義語は安心になりますが、安心というのは自分自身がどう考えどう判断してこうしていっている、というところがベースにないと生まれてこないのではないでしょう。
他人がこう言っているから
営業パーソンがこう言っているから
あの大企業がこう説明しているから
YouTubeで多くの人がこう言っているから
ということがベースになると不安が消えることはありません。
いつの時代でも上記のような「〇〇がこう言っている」というのはありますし、それを行動指針にしている人たちも大勢います。
その結果はいかがでしょうか?
例えば、いまの日本はどうでしょうか?
日本の政治は?
日本の経済は?
国民の生活状況は?
恐らく、情報発信者側はそれなりに有意義であっても受け手側はそうでもない(なかった)というのがほとんどではないでしょうか。


