人生100年時代とは
「人生100年時代」は、『LIFE SHIFT』の著者リンダ・グラットン氏が提唱した言葉で、世界中で大きな話題となりました。
厚生労働省のHPにある「人生100年時代構想会議 中間報告」(平成29年12月)によりますと、
- ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
- 100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
- 人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
とあります。
2人に1人が100歳を迎えると聞こえますが、この話に該当するのは「2007年に生まれた人」ということです。
つまり、いまの高齢者や働き世代のことを言っているのではないということを抑えておくことです。
そこを抑えておくことで、あなたにいろいろなものを売りつけてくる「不安煽りビジネス」を逆手にとることができるでしょう。
100歳の人間の状態を普通に想像してみると
100歳になるには、いまから●年後の80歳・85歳・90歳・95歳と誕生日を迎えていかないといけません。
いま私たちが見ているそのようなご年齢の方々って、どのような感じでしょうか?
ほぼ間違いなく、いまの(年齢の)私たちより活動時間や活動範囲、活動量は少ないのではないでしょうか。
そうです。
私たちは「100年」ということばかりに耳目をとらわれるのではなく「今」「明日」を精一杯生きていかないといけないのです。
想像するしかありませんが、100歳の「1日」はいまの「3日」「5日」にも値するかもしれません。
つまり、いまのほうが時間的に価値があり、人生に充実しているのではないかいうことです。
例えば、いまのあなたはトンカツや唐揚げといった揚げ物が好物で、限界はあるにしても感覚的にはいくらでも食べられるのではないでしょうか?
しかし、100歳のあなたはどうでしょうか?
そういったものはあまり好まなく、量も少なくなっている可能性がありますね。
お金があっても健康を害してしまっては
『LIFE SHIFT』では金融資産のような有形資産よりも健康や知識、家族・友人関係などの無形資産を大切にするようにと言っています。
お金は確かに重要だが、ほとんどの人はそれ自体を目的にしていない。
私たちがお金を稼ぐのは、それと交換にさまざまなものが得られるからだ。
私たちはたいてい、やさしい家族、素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康に恵まれた人生を「よい人生」と考える。
これらはすべて無形の資産だ。
『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社)より
しかしながら、現代社会ではまずは有形資産を確保することです。
と同時に無形資産も構築していかなければならないということです。
その中で、いまからでもすぐにできるものは自分自身の健康作り・維持ではないでしょうか。
まずはライフプランニング
我が家の家計を”見える化”し、そこから問題点があるかどうか等の気づきを確認し、問題があれば対策を考えて、実行プランを立てていきましょう。
万一、病気等による収支変化が起こった場合、家計キャッシュフローの変化には対応できるようになっているでしょうか。
世帯主が万一の場合、どうなるでしょうか。