
2018年5月~はじまった制度です。
仕組みは、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」に加入している従業員の掛金に、企業が掛金を上乗せできるというものです。
従いまして、運営管理機関は従業員個人が選定し、企業は「従業員個人の掛金」と「事業主掛金」の合算を納付します。
資産管理機関は、国民年金基金連合会です。(iDeCoもiDeCo+も)
企業型DC | iDeCo+(中小事業主掛金納付制度) | |
対 象 者 | 厚生年金被保険者(第1号・第4号) | 厚生年金被保険者(第1号) 事業主・役員 |
人 数 | 法令上の定めなし | 300名以下 |
掛金要件 | 定額・給与比例・ポイント制による算定可能 | 定額制 |
他制度との要件 | 制限なし | 企業型DC・確定給付企業年金・厚生年金基金との併用はできません。 |
給付 | 原則60歳から受給ができます。 | |
税制 | 基本的に同じ考え方です。 |
企業型DCは、退職金制度のひとつになりますので、「想定利回り」が設定されているケースがありますが、iDeCo+には概念がありません。
事業者側のメリット
企業が拠出する「事業主掛金」は、従業員の掛金と合計して1か月あたり5000円以上2万3000円以下となります。
事業主掛金は全額損金算入です。
運営管理機関コストや運用商品に係る手数料は従業員負担。
事業者側のデメリット
運営管理機関(それぞれ従業員が決めますので)が複数になる可能性がありますので、その場合、管理が大変になります。